畑では、8月に続いてゴーヤとオクラがいまだ衰えずに頑張っています。毎日飽きるほどに食卓に出てきます。そこで栄養を見てみると、「ゴーヤ」=①、胃の働きを活発にして消化液を促すことより胃もたれ緩和。胃粘膜を保護。②、食物繊維が豊富。③、コレストロール値を低下。④、老化防止、免疫力向上、貧血予防、糖尿病予防、美肌ダイエット効果、抗がん作用などが挙げられます。但し食べ過ぎは胃痛、腹痛、下痢を起こすとのことです。道理でこのところ胃の調子が悪いので酒の飲み過ぎなのかなと思っていました。「オクラ」=①、オクラのぬめりが体に良い、ぬめりは植物繊維が多く、整腸作用がある。大腸がん予防。②、ベータ―カロチンが多く抗がん作用、免疫賦活作用、視力維持、高血圧予防、運動による筋肉の痙攣防止、イライラ解消などとなっています。
そろそろ胡麻の収穫です。わが家では胡麻料理が多く、市販の胡麻より作ったのがおいしいので毎年作っています。

 
 

初めてエゴマを植えてみました。エゴマの葉が食べられることより「エゴマの葉の醤油漬け」を作ってみました。夏の暑い盛りに食べる食材としてご飯の友に持って来いです。エゴマの葉の栄養素と効能を調べると、
魚の栄養素と似たところがるようで、認知症予防にも良いようですよ。他に抗酸化作用がが多いことから、細胞の活性化、血液循環の改善、肝機能の改善、中性脂肪並びにコレステロールの分解。ビタミンC,Eも含まれ「美容のビタミン」と言われるように美肌効果、美容に良いようです。 

 

今年は冬瓜が沢山なりました。大小合わせて20個程、まだこれから大きくなろうとしているのもあります。普通家庭で食べるのはせいぜい2個ぐらいでしょう。どう処分しようかと迷う程で来客の人にお持ち帰り願っています。私の家では、冬瓜は鶏の骨付きと一緒に炊くか、塩もみして食べるかどちらかの食べ方です。冬瓜には利尿効果、排膿効果、排泄作用があり、のぼせ、膀胱炎の解消に良いそうです。今夏野菜が沢山出来ています。食卓は毎日同じ野菜ばかしです。野菜の偏りすぎかも。

 
 

4月2日、椿竹林茶会を開催。その時に家の周りに生えている竹の葉を使って「竹の葉茶」を作り、同じく京都鞍馬の山で採取したクロモジの木で「クロモジ茶」を参加者皆さんに飲んで頂きました。写真でそれぞれの色お分かりいただきますか。
「竹の葉茶の薬効」
竹を身近に扱っている人は癌にならないと言われています。火に炙ると竹油が出ますが喘息に良いそうです。痰の切れ、咳止め、肺炎の熱さまし、吐血、下血、鼻血止め、不眠症、夜尿症、二日酔いに効果があるそうです。

 
 

昨日は京都教室の日で生徒さんから京都の山で切ってこられた「クロモジ」(クスノキ科)を頂きました。これまでにも、度々手作りの黒文字の楊枝(高級楊枝)を頂いておりますが、今回は枝持参です。。大昔の歯ブラシの代用品でもあり、香料としてもクロモジ油としても使用され化粧品、石鹼などに使われ、輸出もされていました。枝は烏樟、根は釣樟と言って薬用として使用され、薬用養命酒に入っています。クロモジ精油(黒文字精油)として販売。
*、「心の効能」 {疲れを癒す木}と言われ、芳香により自らの神聖な時間を与えてくれます。心を落ち着かせリラックスさせてくれます。心安らぐ良い匂いですね。
*、「体への効能」 殺菌、防虫、消臭、安眠、免疫活性、鎮静、抗菌、強壮、胆汁分泌などあらゆる作用など。
*、「皮膚への作用」 保湿作用、傷、虫刺され後の皮膚改善、止血、抗感染作用など。
今の季節、私は削った木片を湯に入れて感冒薬として飲んでいます。
日本の文化、精神を指導している私としては最っと日本の素晴らしさを知って頂きたいと思います。

 

イチジクもレタス同様切り口より乳液を出すのは、自らを守る植物の本能です。西洋では古くより栽培されて、ギリシャ神話、旧約聖書にも登場。裸の姿のアダムとイブが恥部を覆っているのがイチジジクの葉です。イチジクは漢字で書くと「無花果」は実の中に花があるのですが、花を咲かせない事より子供が生む女性は、子供が生まれなくなるので食べてはいけない迷信もありました。実は「無花果」、葉は「「無花果葉」として漢方薬です。
植物繊維を始め鉄分、カリウム、カルシユウム、多くのビタミン類をバランスよく含んでいます。近年では、ガン細胞を麻痺させる可能性やガン抑制に効果があると期待されています。又、女性ホルモンのエストロゲンと同じ構造を持つ「植物性エストロゲン」が大量に含まれている事が発見されています。更年期障害、月経トラブルにイチジクが良いとされているのは「植物性エストロゲン」による処が大です。月経前症候群、不妊、更年期障害等の緩和に効能があります。鉄分不足の女性に多い鉄欠乏性貧血の予防、改善にも良いので、女性にお勧めの季節の贈り物です。干しイチジクでも構いません。
我が家のイチジクは鳥に食べられました。雌の鳥かな・・少し許してあげています。



今、わが家の畑にはレタス、サニーレタスが沢山育っています。趣向を変えて毎日の食卓に山盛り出てきます。このレタスは切り口から白い乳液を出す事より、乳液を意味するラテン語のラクに由来する様です。レタスは食べたら分かるように水分の多い野菜で、ついつい栄養価値がないかなと思われがちですが、とんでもなく美肌効果に最適な栄養が豊富な栄養効果の高い野菜です。栄養素を見たらお分かり頂けるように、女性にとっては大切な栄養素が詰まっている野菜ですので、毎日でも食べて下さい。特にビタミンEが豊富ですが、加熱してもビタミンは壊れないそうです。
○、「レタスの栄養素」
・、カリウムが多い事より高血圧の原因になる塩分を排出させる働きがあり、むくみや高血圧予防。
・、シミ、しわ、そばかすの元になるメラニンの生成を抑制。
・、若返りのビタミンと言われるビタミンEが豊富な事より美肌効果があり、老化の原因となる活性酸素を除去して肌の老化予防。血液の循環を良くして動脈硬化予防となる。
・、炎症を抑える働きがある事より、アトピー性皮膚炎、喘息の症状に効果的。
・、肝臓、腎臓の働きを良くする。体内のコレステロールの除去や血栓の元となる過酸化脂質の生成を抑える働きがあるので、お年寄りの食事にも良いです。
女性のダイエット食品として無理のない食材です。美肌を気にする女性にとっては必要な栄養素を持った野菜です。



5月5日の薬刈りで摘まれた薬草の一つが紫草、茜草。今から千三百年前の昔、大津宮を開かれた天智天皇の御代、琵琶湖畔の蒲生野において、宮廷民間行事である薬猟行事の時に詠まれた歌が残されています。
  あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る
  むらさきの にほえる妹を 憎くあらば 人妻ゆえに われ恋めやも
・、[茜草の薬効]=「あかねさす」のアカネは紫の枕詞です。紫の枕詞に使われるのには、アカネが染料として用いられた事より、紫の染料と掛けているのです。アカネは山野に自生する多年生のつる草です。その根が赤黄色をしているので赤根と言います。漢方では止血、解熱、強壮剤として用いられ、血液の循環を良くして女性の月経に通じ、通経剤として煎じて飲みます。月経異常の時は茜の実を一握り、三合の水で二合になるまで煎じてこれを1日の目安として服用します。たくあん漬けに使われるクチナシもアカネ科です。カロチノイド色素クロチンを含み、消炎作用があり、漢方では黄疸、諸出血、諸炎症、食道狭窄などに用いる。
・、[紫草の薬効]=多年草で初夏から夏にかけて白色の花を咲かせる。ムラサキの根は紫草根といわれ、アセチルシコニンなる結晶性紫色素を含有している。アセチルシコニンは 血熱を涼し、腸をなめらかにして心腹の邪気を去り、血熱の為に起こる水腫、皮膚病等の外用薬として用いられる。紫草根は紫雲膏の材料となり切り傷、火傷、痔、いぼタコ、魚の目、ひび割れ、あかぎれ、しもやけ、円形脱毛症、水虫、ニキビなどの薬です。
写真のハンカチは紫草で染めたものです。今から30年前に死滅しつつある紫草を蒲生野に復活されようと運動された、郷土史家塚本先生の奥様が染められたものを頂戴したものです。

 

昔はどこの家庭でも男子が生まれると鯉幟を上げたり、鎧兜を飾ってお祝いしたものであるが、近年鯉幟を上げる家庭も少なくなってきた。しかし、その昔の古代日本では薬猟の日として山野に出掛けて薬刈りが行われていました。男性は薬となる鹿角、鳥、小動物などの狩猟がなされ、女性は薬草となる草花の採取です。「日本書紀」「万葉集」には宮廷年中行事としての五月五日の薬刈りが記載されています。
楽古舎での端午節会も神事としての薬刈りの行事を行っています。当日の節会料理は今日で言う「薬膳料理」。家の竹林で採れた筍料理、自家製の蓬餅、タンポポのおしたし、天婦羅(ユキノシタ、柿の葉)、アロエビラ、畑で採れた新玉葱、春キャベツ、レタス、豆ご飯、大サヤエンドウ。「薬用酒」はムベ、カリン、トウガラシ、月桂樹、枇杷の葉など。
早朝より刈り取った菖蒲、ヨモギ、萱で薬玉を作り、1年間の無病息災の厄除けとして各人にお持ち帰り頂きました。
「節会料理の薬効」
○、筍、○、蓬、○、ユキノシタ、○、アロエビラ、○、柿の葉、○、タンポポ=以上はナビ、「伝統医学の話」に掲載。
「薬用酒の薬効」
○、ムベ=野木瓜(やもっか)と言う生薬で利尿剤。
○、カリン=咳き止めの民間薬。
○、トウガラシ=脂肪燃焼、発汗からのダイエット、代謝効果。老廃物排出からの健康維持。生活習慣病予防。発毛促進。消化機能。冷え症。
○、月桂樹=ギリシャ神話の太陽神アポロンの木。煮込み料理のローリエ。香辛料。アルコールの吸収を抑える効果。神経痛。リュウマチ。冷え症。
○、枇杷の葉=ナビ、「伝統医学の話」に掲載。



日陰や湿地に自生している常緑の多年草。このユキノシタはつい最近まで大切な民間薬でした。各家庭にはないと困る薬草で、家の庭の隅には必ずと言っても良い程自生していましたが、医療の発達でその役目を終わったかのように、今では人目に触れる事なくひっそりと生えている日陰物になってしまいました。
漢方では虎耳草と言って解熱、解毒、鎮咳、消炎、止血としてその効能があります。葉をあぶって腫れもの等の消炎として、私の子供の頃までは実際に使用していました。葉を絞ったものは虫さされ、漆のかぶれ、耳だれ、中耳炎に効果。小児の引きつけ(痙攣)には食塩を少しつけて揉んだ汁を口に含ませます。煎じ汁を綿棒に浸して患部につけると痔の痛みを和らげてくれます。その煎じ汁に砂糖、ショウガを入れて飲むと風邪薬。このように昔はなくてはならない薬草でした。
5月5日の端午の節会料理は、万葉時代の昔ながらに薬刈りの日として薬膳並び薬用酒を頂きますが、その時にお出しするのがユキノシタの天婦羅です。その天婦羅を「白雪揚げ」と言います。


都会でも、どこでも咲くタンポポは万病に効く薬草です。ビタミン類やミネラルが豊富に含まれています。主成分のイスリンは肝臓の働きを盛んにしてくれます。茎、葉、根にも解熱、発汗、強壮など数多くの病気の治療になります。春咲く幸せを運ぶ意味からでしょうか「幸福を知らせる花」「神から受けたお告げ」等と言った花言葉があります。昔、馬に乗った武将が高い崖から馬諸共に崖底に滑り落ちて、そのまま気絶してしまいます。暫くして気がついて起き上がり馬が死んだものと思って周りを見渡すと、馬は元気で周りに咲いているタンポポを食べていたとのことです。動物の本能で様々な中から効力のあるタンポポを選んで食べていたのです。タンポポの根を焦がして飲むとコーヒーの代用になります。生野菜として食べても良いですがやや苦みがありますので、天ぷら、おひたしにすると美味しく食べられます。家の傍に生えている身近な薬草です。生薬で蒲公英と呼びます。タンポポは切り口から乳白色の液(ラテックス)を出しますが、この様な草を乳草と言います。傷口を閉じ、細菌やカビの侵入を防ぐ為です。



白黒は陰陽に見分け易い色です。陰陽に区分すると白が陽、陰が黒。宗教行事の時の着用の服装として、神事、祝事の服は白色。凶事、仏事の墨染の黒色と言った様に服に吉凶があります。黒は邪気祓いと共に、黒色ですからこれ以上染まり様がないので、何事にも染まらないと言う意があり、反対に白は白無垢で代表されるように身の潔白と心身の清浄を表し、嫁いだ先の家風に染まると言う様に、何にでも染まり安い色です。又、他を寄せ付けない、私情を入れないと言った事から裁判官、法曹関係の服は黒色を着用。
黒にはエネルギーを中に蓄えている野菜が多くあります。黒色野菜には糖の吸収を抑えて血糖値を安定させ、ダイエット効果、抗酸化作用、ガン予防、血圧調整、コレステロール調整があります。黒豆、ブドウ、ナス、ソバ、黒ゴマ、黒糖、ゴボウ、ブルーベリー等が代表的です。*、黒豆は血液を浄化する働きばかりでなく解毒作用があります。のどが痛い時、黒豆の甘煮は昔からの民間療法です。*、干しブドウを始め、ブドウはブドウ療法と言われるぐらい風邪、喘息などの呼吸疾患、腎臓の病気に効果的です。*、ソバは便秘を治し、高血圧にも良く、ガン予防にもなります。修行者は昔よりそば粉とゴマを持参して山に籠りました。昔は病気で食が進まない時はソバがき、葛湯を食していたものです。ソバ粉には良質の植物性たんぱくがあり、ビタミン類が豊富に含まれていて、体に活力を与えてくれます。血管の壁を厚くして脳出血の予防にもなります。同品種の陰陽植物に黒ゴマに白ゴマ、黒麹に白麹、黒砂糖に白砂糖があります。*、黒ゴマは良質なたんぱく質でビタミンEが多く含まれ若返り不老長寿の妙薬として寺院の薬膳料理に使われています。栄養豊富な黒ゴマで特筆なものにゴマグリナンが含まれています。これにはセサミンが含まれ、優れた抗酸化作用があります。肝機能を向上させ、肝臓内の脂肪分解を促進させる事より、酒の肴に一品つけていたら良いと思います。二日酔いの原因となるアセトアルデビドの分泌を抑制してくれます。昨年は私の畑でゴマが沢山出来ました。ホウレンソウ、菜ばなの胡麻和えで食しています。今年も胡麻を沢山栽培しようと思っています。
*、日本の食文化には欠かせないコウジカビは味噌や醤油、酒、味醂等の醸造に麹を作る貴重な存在です。これらは「黄麹」ですが、焼酎は「白麹」、「黒麹」で作られます。
*、黒糖はサトウキビの絞り汁をそのまま加熱凝縮したものですからビタミンやカルシユウム、鉄、リン、ナトリユウム等のミネラルが豊富に含まれ、疲労回復、整腸作用、肝機能の強化、脳の活性化の効能があります。学生の食べ物に黒糖は最適です。私は家でコーヒーを飲む時には黒糖をかじっています。一般家庭でも常備しておきたい食品の一つです。


杉と言うと、スギ花粉症と言われる人もおられると思いますが、杉には気持ちをさわやかにして落ち着かせてくれるテルピン系物質が含まれています。又、クリプトーピュリック酸が含まれ、その為に杉林の中は殺菌力が高いと言われています。殺菌力と共に防腐剤の働きがあります。クマタカの生態を観察している鳥類学者の記録によると、クマタカの雄は雛がかえると雌へのプレゼントに杉の葉をせっせと運ぶそうです。杉の葉が生の肉を腐りにくくする事を本能的に知っているわけです。マウスの実験でも、杉の葉を敷いてある処とそうでない処ではマウスの健康状態、運動状態、体へ与える影響が違う事が証明されています。酒樽、鮨の半切り桶、まな板などの食器食材が杉材であるのも、杉の持つ殺菌力と防腐の効用によるものです。
その杉の葉を煎じるとうがい薬、慢性気管支炎に効果があります。その汁は皮膚病、関節炎の治療薬ともなります、しもやけになったら、いぶした杉の煙の中にしもやけになった手足をかざしながらこすってみて下さい。私は以前に花粉症で悩まされた時期があり、目は充血、鼻水は垂れて喉は痛い。その上に頭はボーとして何をするにもヤル気が起こらず、横になって動きたくないと言った重症です。その時に、杉の葉を煎じたものを薄めて蜂蜜を入れて飲用した事があります。鼻詰まりには、杉の葉を煎じている時に出る湯気に鼻を近づけてみて下さい。鼻の通りが良くなります。昔の人が家の垣根に杉の木を植えた事を思うと、防腐剤としての役割と、民間療法に使用していたのではないかと思います。
*、花粉症でお悩みの人は、同じナビの「伝統医学のお話し」の中に「花粉症の対策と対処法」を記載していますので参考にして下さい。


白色は九星では一白水星。五行説では「金性」に属します。「金性」は「水の母」と言われ、体では肺と大腸との関わりになります。「水の母」ですから肺が侵されると津液である鼻水、咳、痰、喘息と言った肺内に溜まる邪気を出す排泄運動が体組織で行われます。又、寒暖差に敏感です。六淫の燥ですので発散、発汗に注意。冷やしすぎると気管支の病気、風邪の気に障ります。
この一白水星の季節は冬。この冬の野菜は、夏野菜のように上に伸びていくのでなく、地中内に根を下ろす野菜が多い。地中に育つ野菜であるが故にその性は陽性食品。太陽光に当たっていないのでその色は白色野菜が多い。地中のエネルギーを吸収しているので滋養、生薬効果があり、辛味や刺激臭、植物繊維豊富な野菜が多く殺菌効果、抗酸化作用、抗菌効果がある。
その代表的なのが大根。我が家の畑でも200本程成長して、今が旬の食べ頃です。食べ切れないので訪問客、生徒さんにお持ち帰り頂いています。ついでに、今年は日野菜、白菜が上手に出来たので生まれて初めて漬物を作りました。毎日の酒のつまみに楽しんでいます。此の大根はわが国では古くからある食品。古事記仁徳天皇条記載の恋歌に「つぎねふ 山代女の 木鍬持ち 打ちし大根 根白の白腕 枕かずけばこそ 知らずとも言はめ」がある。「女性の白い腕に抱かれて共寝をした中だから知らないとは言わせないと」の歌意。「大根根白の白腕」として登場。万葉訓みで「オホネ」と読みます。その薬効は「医食同源」から見ても一級品です。そこからでしょうか、医薬神大国主神(大黒様)のお供えは二股大根です。
〈大根の効能〉
○、消化力=何よりも「消化酵素」の豊富さです。ジアスターゼ(アミラーゼ)と呼ばれる消化酵素が含まれており胸やけ、胃もたれ、二日酔いに有効。
○、血液浄化=辛味成分であるイソチオシアナールには血液をサラサラにすることより血栓予防、免疫力と関わる白血球の活性化。
○、ガン予防=オキシダーゼと呼ばれる酵素には発がん性物質を抑制する働きがある。豊富な植物繊維は腸内の老廃物を除去する。
○、湿布薬=下ろし汁は消炎、冷却効果があり発熱、頭痛、炎症、歯茎の腫れ、のぼせなどの民間療法として活用。又、喉、耳、鼻等の痛みに薬効。
○、葉=目に良いとされるビタミンA,ビタミンC(根よりも多い)、ガン予防のβ―カロチンやカルシュウム、ナトリユウム、リン、鉄と言ったミネラル等の栄養素が豊富。
○、切干大根=我が家では一年分作っています。干す事により栄養素が凝縮されカルシュウム、鉄分などのミネラルや植物繊維が豊富。骨粗鬆症や動脈硬化、便秘改善に効果。
大根の他にカブ、長ネギ、白菜と言った白野菜があります。長ネギの白い部分(葱白)は前立腺肥大症の薬効があります。
白色には「三白の害」と言われるものがあります。四日市の藤田クリニックの藤田先生はこの害をやかましく指導されておられます。「三白の害」とは「白米、白砂糖、精製塩」。他に「白砂糖、精製塩、化学調味料」を言われる人もおられます。この三白に言える事は加工品であると共に、大事な栄養素であるミネラルを壊している事にあります。ミネラル不足は体内の生理バランスを崩してしまいます。白色と黒色の食品は女性が注目すべき食材の色です。白い食品にはカロリーが高いもの、体を冷やすものが多い事を知っておく事も大切です。


平成28年は丙申歳。申を猿に当てているのは干支のみに限定される事で漢和辞典には記載されていません。猿は比叡山延暦寺の守り神であり、山王一実神道の本宮日吉大社の神使です。神使の動物としては、他に春日大社の鹿、八幡社の鳩、熊野大社・多賀大社の烏、諏訪大社の鷺、稲荷社の狐、大神神社の蛇、護王神社の猪等。
猿が日吉大社の神使になった理由に干支との関係がある。猿は干支で申。「説文解字」の解説によると「申は電光の走る形に象り神の初文である」。続いて「神なり。七月。陰気体をなし自ら申束す」とあり、「金文」には「神の意に用いる」とある。それは神のつくりが稲妻を表す字から神の降臨を表す。
申は五行では金なのだが、赤との関わりで「申赤と赤い下着」の俗信がある。昔より申年の申日に赤い下着を送られると健康に暮らせると言われている。申歳でなくても、還暦祝いに赤帽に赤のちゃんちゃんこを贈られるのも健康長寿にあやかってのことである。猿と赤との関係は、赤顔に赤のお尻のその容姿にあるのかもしれない。猿は「去る」と言う事で「魔が去る」とも言います。赤は邪気祓いの色であると共に健康アップの色である。その明るい色彩から積極的になりヤル気が湧いてくる。気分が上がると運気も上がる。反面、積極性が度を超すと怒り、イライラと言った具合に他人との衝突になってしまい交換神経を刺激する事になる。赤い下着を付けると血行が良くなり血液循環が良くなる。冷え症の人に赤色が良いと言われている。
赤は勝負運の色ですのでスポーツ、勝負事には吉。しかし、金運には良くありません。賭け事、お金が動く勝負事には赤色財布は禁物。赤は興奮ですから自らを見失いがちとなり損失の恐れありです。赤字、赤札、赤禿、赤裸、赤肌と言われるように損失、スッテンテンになった言葉です。平成28年の申の日は1月3日、正月松の内に正月祝いにお年寄り、元気のない人、病気を患っておられる人に赤色の下着を贈られたら如何でしょうか。十干も丙で火のエで、火の性を持った申歳です。他日の申日でも構いません。
「さる」の日の信仰に「庚申講」があります。体内にいる三尸(さんし)の虫が庚申の日の夜に出掛けて人間の悪事を天帝に密告すると言われています。そこで、三尸(さんし)の虫が体内から出ていかないように、その日は寝ずに一夜を過ごす。これを「庚申待ち」「守り庚申」と言う。今年の庚申日は2月8日。旧正月元旦の事初めになりますので、ナビ「数霊占」掲載の「数霊による運気」-「平成28年数霊によると年柄の運気」―を参考にして「庚申待ち」を行っては如何ですか。当日は十二直が「破」で諸事慎重に慎む日。二十八宿が「畢」で神詣では吉と出ています。寒い季節の冬季の赤は心身共に温まる色彩です。装飾を温かい色にして周りを明るくして下さい。


 

赤は言霊学的に解釈するとア=明るい色を表し、驚き、驚嘆、感激。カ=輝く、強いエネルギー、パワーを表す。陰の気の水を表す色彩「青」の反対が、陽の気の火を表す「赤」となりますので、水火は二元論の対極として陰陽関係を表す。その赤の象徴である火には、見るからに人を寄せ付けない恐れおののかせるパワーがある。その火を神として崇拝したのがゾロアスター教。ゾロアスター教は光(善)の象徴である火を尊ぶ事から拝火教と言われている。因みに開祖ザラスシュトラはドイツ語でツァラトゥストラと言います。哲学者ニーチェの著書である「ツァラトゥストラはかく語りき」は心理学の面からも一読して頂きたい本です。その火の魔力を利用したのがヒットラーの率いるナチス党。ゾロアスター教の拝火思想を取り入れたともいわれている。ヒットラーは人々を夜に集め、篝火を焚いてその火の持つ神秘な世界の中に熱烈に演説して聴衆者を魅了したと言われている。
赤は情熱、華美と言った様に人々を魅了させると共に、元気、ヤル気、勇気、生命力を表す。その事により、やり過ぎ、疲労感が溜まり精神的負担から怒り、激怒、興奮、反抗心に発展して行く恐れがある。いわば交感神経の刺激です。副交感神経は青色ですから水と火の関係になる。その交感神経を刺激させる季節が夏。炎熱の暑邪の気により交感神経が刺激されイライラ、カッカが募り、交通事故、争いが多いのも夏の季節。又、体内の水分、津液を消耗するので、血液を濃縮させ「心」の負担が大きくなる。そこで相克関係の青の水を補給する。汗を嫌って冷房、冷水を取り過ぎると冬と同じ症状である風邪、腹痛となる。陽盛の季節でありながら体内の陽の気を損なっているのです。それと同じことが言えるのが、夏の季節に行う焼肉バーベキューです。肉は陽性の食品。赤の季節である夏では火と火で炎症となる。いわば体内に熱が篭るので、生の青野菜を沢山摂取する事を忘れないように心掛けて下さい。古医道の見地から赤の食品として重宝されるのが小豆。現在、大豆が主流ですが日本はそもそも小豆文化です。小豆はビタミンB1・B2が多く、その外皮には便通を良くする効力、利尿作用が含まれている。
*、薬効として風邪、腹痛、頭痛、めまい、腎臓病、心臓病、脚気から来るむくみ、肥満解消、糖尿病、大腸がん等。体の健康に適した食品と言える。
作り方=小豆を茹でて主食代わりに食べる。砂糖は使わないで塩で薄味。茹で汁は湯茶代わりに飲む。
*、腋臭=小豆の握り飯を温かい内に脇に挟む。暫く置いておくと小豆が変色する。
*、皮膚の腫れもの=小豆を粉にして大根おろしで練り布に伸ばして患部に貼る。
*、解毒作用=アルコールを速やかに排泄。酒飲まれた後は小豆を食されると良い。
*、筋肉痛、肩コリ=筋肉の疲労回復。
米では赤米があります。楽古舎の近く員弁では赤米を作っている。家族が赤米の稲刈りに行って少し分けて頂いてきました。祝いの膳に赤飯がつくのも赤色の持つめでたさとパワーを頂き、長寿、健康を祈った祝い品です。
写真は栗ぜんざいと自家製の日野菜の漬物。お供えの赤米。

 

本来緑色と青色は色別されるものなのですが、その持つ色彩感覚から、青野菜と言われながら緑色です。青信号も緑。五行説でも青と言いながらも九星では緑が使われます。緑、青にはイキイキして、爽やかで健康的というイメージで同一視されるのでしょう。
日本のある有名な染色家から聞いた話ですが「緑色は植物繊維からは取れない。又、採取できる植物もない。採取しても茶色か赤みがかった色となる。いわば枯れた葉が本来の原色。藍壺から引き上げられる時一瞬にして藍の中から緑が見えて来る事あるが、それも光って藍色に変色する。木々の緑の染色体は暗闇から光を受けた自然の恵みである。光を受ける事により緑色が生まれる。又、竹からは色彩は取れない。竹の緑は染色する事が出来ない。笹を燃やした灰を濾過した液からは薄黄色が生まれる」とお聞きした事がある。ある陶芸家から実験で笹の灰を釉薬として作られた茶碗を頂いたが、薄黄色である。
緑色は緑水と言われるように水の澄んだ色とされています。そこより青にも取られるのでしょう。人間の体部ではイキイキとした毛髪に使われます。緑髪、緑鬢、緑黛、緑雲(女性の黒髪)、青娥(美しい眉)等。
緑はスペクトルの中間色です。その事より、色彩心理では「バランス」「平和」「中立」とされ周囲との協調を表します。リラックス感を与え、心を落ち着かせくれる色と言う事で沈静、抑制の効果があります。そこより、副交感神経の刺激に配色されています。しかし、この色にはマイナス面として、青ざめると言う言葉があるように不安感、落ち込み、悲しみ、メランコリーのように内面に向かう性質があります。緑、青には水の精があることを認識しておいて下さい。神経とは非常に深い関係があり、その働きを持っている色である。それが言えるのが、青は五行で木星です。内臓器官は肝胆です。神経を支配する肝と関連してきます。
肝は「疏泄」と「蔵血」の臓器です。季節は春を表し、春の木が水を吸って停滞せずに伸びやかに成長して行くように「疏泄」を行います。同じく人間にも同じ事が言えます。疏泄や発散は精神的情緒を鬱積しないように、ストレスが溜まらないように疏泄させるのが肝の働きです。疏泄が出来ないと木は成長しないように、人間は憂鬱になります。肝が悪くなると血と津液の停滞となります。そこから食欲不振、生理不順、無月経、眼精疲労、拒食症などの肝の病気になります。対人関係に至ってはイライラしたり怒り安くなるという、精神疾患を持っているのが肝です。
その肝の治療に向く季節が夏、丙、丁の日です。どちらも火性です。木火は相性です。つまり、火性が強い時に木の肝を治療するのが良い日時とされていますが、あくまで五行説による相性相剋関係の基づく判断法です。相剋関係では火は金を剋します。金は木を剋します。火性が強い時は金が抑えられるので木の肝に負担が掛からないと言う事です。反対に秋、庚、辛の火は金が強い時なので、金は木に勝るのでプレッシャーが掛かってしまいます。秋は肝の悪い人は注意されたが良いです。又、春、甲、乙は肝が元気になり、回復へと向かう季節ですが、春は草木が芽生えるように気が上昇している季節です。体内でも同じことが起こっています。精神を司る肝の気が上昇し安いので精神的に異常をきたし易くなります。その人間の心身を癒すのが陽気を受けて芽生える草木の若芽の緑です。肝の働きの疏泄には解毒作用があります。植物にもフイットンチッドと言う解毒消毒作用があります。草木の緑は肝の五感である目を保養してくれます。木と土は相剋関係です。木は青で土は木です。「青黄」と言うと対峙した言葉です。春の青葉に対して秋の紅葉。新しく取れた穀物と古い穀物と言うに取ります。十二支からみても春の卯は門が開き、秋の酉は門が閉じると言うことです。写真は我が家の青々とした野菜です。今年は白菜が調子よく育っています。

 

今年は柿の成り歳なのか、我が家の渋柿も沢山の実をつけてくれました。柿が豊作の年は米が不作とか言います。種類は「甲州百目」で干し柿にするよりは、我が家では柿が熟すのを待ってスプーンですくって食べます。ねっとりとした食感で果汁が多く甘みも強く感じられます。
トマトもそうですが「柿が赤くなると医者が青くなると」と言います。そのように栄養価の高い、弥生時代には既に食べられていた我が国原産の果物です。学名「デイオスビロス・カキ」。世界共通語「kaki」です。ギリシャ語で「デイオス」は“神の”ビロスは“贈り物”。柿とは「神からの贈り物」と言う意味になります。日本では昔話には出てきますが、日本原産にしては柿の神様を聞いたことがありません。私の田舎では御先祖様が宿ると言われ、柿の木に登ることが禁じられていました。一つには木が折れ安いと言う事です、柿の木から落ちて骨折したら先祖のバチで、その怪我は治らないと言われています。
・、柿はそのもの全てが薬です。薬効の高い果物と言う事で「神の贈り物」と言われたのでしょう。民間療法、食療としても昔より重宝がられています。果実はビタミンAとC が多く含まれています。ビタミンCはミカンの2倍、柿1個で1日の必要量をまかなえる位含んでいます。風邪予防、二日酔い、せき止め、疲労回復、癌予防、老化現象防止の効果があります。柿に含まれているタンニンは便秘原因にもなるので気をつけて下さい。
・、柿のへたは「柿帯」と言って漢方の生薬で煎じ薬です。しゃっくり止め、鎮咳、鎮吐の薬効。手足の血行が悪くしもやけになり安い人は煎じ薬を塗ってみて下さい。手足の冷えがきつい人も煎じ薬につけたら血行が良くなるかもしれません。
・、柿の葉には利尿作用、新陳代謝作用があります。葉に含まれるカリウムはナトリウム〈塩分〉を排泄する役割があるので、高血圧予防、長時間運動の筋肉の痙攣防止になります。その他止血作用、解熱作用がある事より胃潰瘍の出血、鼻血等の民間療法として使用されています。柿の葉にはミカンの30倍のビタミンCが含まれているという事で昔より「医者いらず」です。わが家でも柿の葉茶、テンプラに揚げて食べます。味はエビせんべいを食べている食感です。若葉ですので時期は春です。家に柿の木のある人は試して下さい。以前若葉を摘みすぎまして、その年は柿の実がならない年がありましたので多くは摘まないように注意して下さい。柿渋は防腐剤です。我が国塗装文化の一つとして家具、食器、小道具に塗られていました。子供の頃に親が箱に塗っているのを見ていました。

 

今年はわが家の畑で大小合わせて20数個のカボチャが採れました。昨年は山を追われた猿に全部持っていかれて泣きの涙でしたが、今年はその被害もなく成長してくれました。
かぼちゃ、サツマ芋は黄色野菜です。それらには抗酸化作用、動脈硬化予防、肺機能向上、胃腸の運動、便秘解消効果、癌予防、高血圧予防などの効果があります。黄色野菜には黄色素であるカロチンが多く含まれている。
花の中で黄色い花の植物は太陽の光との関わりがある。ひまわり、タンポポ、福寿草、キュウリ、カボチャなどの黄色の花は全て日に向かって咲く。この黄色の色の持つ力には素晴らしいエネルギーがある。植物の発芽の実験で、偏光板を用いてナトリュウム(燃焼の際に黄色の光を放つ)を小麦の種子に当てると早く成長する。朝顔の種子を黄色と青色のセロファンの箱で別々に育てると、黄色の箱の種子が4倍の速さで成長すると言った実験結果がある。黄色には成長促進させる働きがあることの証明。
人体からは弱電が発散されているが、そのジオレーヤ―は黄色に合うと活動を始め、青色に合うと停止するとの実験結果が出ている。この実験結果は代替療法における手技療法にとって大いに参考になる処である。患者の症状によって手当てする時に色分けして使用する事によってその効果も違ってくると言う事になる。介護においても、病室でのシーツなどのカラーを進行性疾患の場合は進行を遅らせる為に青色を使い、治癒力、回復力を高めるには黄色を使用するとか区別されたが良い。
黄色は有彩色の中で一番明るい色で太陽、光のイメージがある。その色は心を弾ませ、楽しい気分にさせてコミュニケーションを円滑にさせて活動旺勢、活性化させてくれる。風水説では、その色の持つ特徴から黄色の物を七赤金星(黄)の方位である西に置いたが良いと言われている所以です。置いたからどうなると言うわけでもなく、先ずは、家族みんなが明るく家庭円満で暮らす事を心掛ける事が大切。黄色にはイライラもあるので、家庭不和には輪を掛けるようなものです。又、黄色は虫、鳥が嫌う色です。本能で危険信号を感知する事から防虫、防鳥予防に使われている。道路標識、学童の帽子、工事用服に黄色が使用されているのは昼夜目立ち安いという利点がある。五感の中では聴覚と深い関係にあり、黄色い声援とは明るい声、良く通る声をいいます。

 

 

世界の人類の人種は太陽光線の光によって五色人種に分けられている。目に見える可視光線の赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色の光線によって分類。
1、赤外線地帯=赤道直下で赤外線と赤線とに包まれている為に、人種は黒人。
2、紫外線地帯=緯度が赤道より15~6度放れる赤外線と橙色線地帯。人種は茶褐色系。赤系。
3、4、碧色地帯=緑、青、藍、紫光線の刺す地帯の人種は白人種。灰色系、青系
5、黄色地帯=アジア、北米は黄色人種が多い。紫外線地帯より外れているので紫外線は黄色光線地帯には少ない。言い換えれば紫外線が少ない程黄色線が多い。その為に黄色人種は紫外線に弱いといわれている。
このように、世界の人類は太陽光線の色別によって、その地帯に居住するのに適応しやすい色として色別されている。太陽光を体に皮膚にどのように受け入れるかによって肌の色に変化がもたらされている。人種の色別は太陽の光による自然摂理である。日本人といえども、肌の色が違う民族が世界の至る所から移住してきて、いつの間にか日本の国土に同化されて黄色人種の民族となっている。移住してきて2~3代は肌の色は変わらないであろうが、そこに代々居住することにより太陽光線に適った人種として色別されていく。それを分かり安く如実に我々に知らせてくれるのは野菜である。神は人間をこの世に生んだ後に、人間が生きる為に困らないようにと言う事で青草、野菜をこの世に与えました。その野菜も人間同様に五色で色別されます。それはそこに住む人達の体に適した栄養ある食べ物として、薬草として存在しているのです。京野菜が信州野沢地方の寒い地方へ行くと、そこで生殖する為の肉厚のある野菜と生まれ変わります。そのような例は他の食べ物にも沢山存在しています。野菜も人間も突然変異でなく、環境に順応しているのです。
世界の人種差別問題があるが、現代という“今”の時間にとらわれて、過去、未来の遺伝子の歴史を無視したその判断にすぎないのではないかと思う。世界全人類は五色同朋、万邦同朋として世界平和をわが国日本では明治時代に既に唱えている。


平成27年度8月3日、長崎帰省の折に雲仙国立公園小地獄温泉へ泊りがけで行って来ました。幕末の吉田松陰も湯治した所です。小地獄温泉の源泉は、普段は鍵が掛かっていて自由に立ち入り出来ないのですが、管理人に鍵を開けて頂き説明を聞きながら源泉を見させて頂きました。源泉池は自然に出来たもので幸運を招くハート型をしています。この湯に入浴された人は愛が叶うとか? お湯は乳白色です。
硫黄の記載は8世紀「続日本紀」に信濃国(長野県米子温泉)より朝廷へ硫黄献上が初見。
鉄砲伝来により火薬の材料として硫黄鉱山開発が活発となる。明治期の産業革命より鉱山開発は本格化。マッチの材料を始めとして大量に用いられ、戦後「黄色いダイヤ」と呼ばれた時代もある。
硫黄は黒色火薬の原料、合成繊維、医薬品、農業、抜染剤等の重要な原料。農家における干し柿、干しイチジクなどの漂白剤には硫黄を燃やして得る二酸化硫黄が用いられる。
薬用として、日本薬局方名のイオウは淡黄色或いは黄色の無味無臭の粉末。温泉湯で採れる湯の華(硫黄華)もこれと同じ。有害ミネラルの蓄積防止、細胞感染の抵抗力向上、肝臓の胆汁分泌促進、軟骨、骨、腱を作り関節の強化、抗酸化作用、腸管の蠕動運動促進、動脈硬化を始めとする生活習慣病の予防。皮膚病としては寄生虫性皮膚疾患、ニキビ、慢性疾患に軟膏、ローションとして使用。
皮膚、髪、爪のケラチンを構成するシスチンの含硫アミノ酸に存在。魚介類、肉類、卵、チーズなどに多く含まれる。髪、爪などを燃やすと硫黄臭の濃い嫌な臭いがするのもそのためです。昔は髪、爪を燃やしてはいけないという戒めも動物を焼いた臭いがするのと悪臭の戒めであるかも知れない。古代は硫黄を燃やした煙でいぶす消毒法がおこなわれていた。人間の体が硫黄の要素を持っているのも、人間は温かい泥湯の中から誕生したとの説もあるが、それ裏付けるものかも知れない。
*、ここで注意して頂きたいのは、文章中にも硫黄臭を記載しましたが、硫黄は無味無臭です。硫黄の臭いと言われるのは硫黄と水素の化合物である硫化水素によるもの。「硫黄のようなにおい」は学術的には間違いで、「硫化水素の臭い」が正しく慣用語として使われている。
*、神道では、その臭いから邪気祓いとして使用。又、その昔の歓楽街の女性が性病予防、腹痛の常備薬として持参していました。市販の物には間違いがないと思いますが、服用する時は専門家と相談して下さい。硫黄の中には毒素を含んでいるのもあります。
*、小地獄温泉から頂いてきた硫黄は「楽古舎」と関わりある人にお分け致します。邪気祓いのお守りとして使用して下さい。


アロエはアフリカ原産のユリ科の多肉植物で、種類は200~300種あると言われています。古代エジプトでも病気の治療に使用した形跡があります。中国では「ロエ」と言われる漢方薬です。わが国には江戸時代に中国より移入。日本でよく見かける背が高くなるアロエは「キダチアロエ」と言う寒い地方でも育つ種類。
わが家で植えているのは「アロエビラ」と言われる食用アロエ。10年程前に大阪の漢方薬施療のお医者さんより頂いたものです。「アロエビラ」は2000年前からギリシャ、エジプトの人達の民間薬として使用されていたようです。肉付きの良い三角形の形で両端に棘のある葉をつけています。この葉を切ると黄色い液体を出しますが、これは害虫を寄せ付けない為のものです。「キダチアロエ」は苦くて皮をむいてしか食べれませんが、「アロエビラ」は苦くありません。細く切ってアロエの刺身にしたり、ヨーグルトに混ぜて食べたりしますが、わが家ではキャベツの千切りに混ぜて食べたりします。そのまま細く切ってドロドロにして食べても、却っておいしくアロエの食感を感じる事が出来ます。
アロエは「医者いらず」と言われるように万能薬です。
外用=炎症日焼けの消炎作用。火傷の創傷治癒促進作用。外傷治癒。鎮痛作用。乾燥肌の手入れ。あかぎれ。ひび割れ。美肌効果。
内服=血行促進作用。抗菌作用。消化性潰瘍。胃炎治癒作用。免疫増強作用。健胃効果。腎臓や膀胱の障害。便秘改善。排尿と肝臓の機能不全に伴う疾患。血栓抑制。
但し副作用もありますので注意。
*、2週間以上の長期摂取はアレルギー反応を起こす恐れもあると言う事です。内服として妊婦、12歳以下の子供は摂取しない方が良い。アロエは熱帯植物ですので体を冷やす効果があります。極度な冷え症、体力不足の人は控えたが良い。冷えから経口を閉じるとも言われています。


蓬は「ハーブの女王」と呼ばれています。別名蓬餅にして食す事よりモチグサ。お灸のもぐさ(艾)にする事よりモグサ、ヤキクサ、ヤイクサとも言われています。
日本全国至る所に自生する根のしっかりした草です。楽古舎の畑の脇にも自生。蓬は特有の香りがあり、春の山草、薬草の香りとして、新芽を茹でて天ぷら、おひたしや汁物の具、草餅にして食べます。
蓬の干したのがお灸に使うもぐさ(艾)です。もぐさの字は「病を艾(止める)」という意味からです。葉は艾葉(がいよう)という生薬で止血作用があります。私が子供の頃に鎌、小刀で皮膚を傷つけた時は手に唾をつけて蓬を掌で揉んで傷口につけて治したものです。便利な身近な民間薬です。若い芽や株は干した後に煎じて飲むと健胃、腹痛、下痢、貧血、冷え症などに効果。蓬を摘んで蓬風呂にすると腰痛、冷え性、疲労回復に良いとされていますが、蓬のあくがこびりついて後の風呂掃除が大変ですので注意してやって下さい。
蓬を干したヨモギ茶は日本古来より伝わる健康茶。ノンカフェインで栄養豊富で婦人病に良い事から助産院で飲用されています。妊婦さんに不足がちな栄養(ビタミン、ミネラル、鉄分)をたっぷり含んだ婦人病にはもってこいの薬草。子宮筋腫改善にも効果的で女性の為の薬草と言えます。「効能」として・、血液循環を促進。血液サラサラ、冷え症改善。
・、浄血や殺菌。・、末梢神経の拡張。 ・、抗アレルギー作用のあるクロロフイルムを含む。 ・、発がん性因子を増加させ、癌細胞やウイルスを阻止。
日本古来からの民間薬草と言えます。私が生まれた長崎では蓬の事を方言で「フツ」と言います。沖縄方言でも「フーチバ―」と言って、沖縄料理、沖縄そばの具、ヤギ肉の臭み消しとして用いられています。


4月5日頃より、今年もわが家の竹林でタケノコが出てきました。漢字の「筍」は昼夜を問わずに伸びるのがとても速いことから、10日間を意味する「一旬」からきているそうです。筍と言うと京都の筍が有名ですが、ここ桑名も筍の産地です。桑名へ来られると気づかれる事ですが、竹林の多さに「楽古舎」へ来られる人は吃驚されます。
筍は日本最古の「古事記」に登場する古くからの食べ物です。イザナギ命が黄泉の国から逃げ帰る時に黄泉醜女に追われます。追いつかれそうになった時に髪に刺していた櫛を投げつけた処、その櫛が筍に変わったそうです。
栄養はたんぱく質に富み、カリウム、ビタミンなどを含みます。何よりも食したら分かるように植物繊維豊富な旬の食べ物です。整腸作用があり大腸がん、動脈硬化を予防。便秘を解消するダイエット食品です。カリウムを含んでいるので高血圧症、疲労回復に役立ちます。
今では見なくなりましたが、昔は弁当を竹の葉に包んでいたものです。殺菌効果と腐食を抑えるので保存が効くからです。山、野外での食事の食器としても使われていました。因みに、5月5日の楽古舎での「端午の節会」の節会料理は「竹の子ご飯」にしようかと思っています。

 

花粉症を経験された人は息苦しさと、目の痒み、止まりようのない鼻汁等の症状のしつこさで辟易されておられると思います。
○、対策としては、当然のことながら外出時はマスクを忘れない。外出から帰ったら洗顔、うがいをして、ちり、ほこりを家の中に入れないと心配りして下さい。
○、対処療法として、目が痒いからと言って絶対に目を触ったり、こすったりしない事。経験された通り、一度でも目をこすると目が充血して、痒みが止まらなくなります。併せて鼻汁も止まらなくなり、ひどくなるばかりですので注意して下さい。
目が痒くなったら、温かい湯で絞ったタオルを目に乗せてみてください。鼻まで覆って下さい。又は温かい湯で目を洗う。効果的には温かいタオルを乗せたが緩和されます。それから目薬をつけても良いです。とにかく痒くても、辛抱して目をこすらないということです。くしゃみが出たら必ずテイッシュは用意して、鼻は強くかまないにことに注意。
次に「古医道」による療法です。
*、鼻汁の止め方。=テイッシュで鼻をかんだ後に顔を上向いたまま、その姿勢で額をトントントンと3回手で叩いて下さい。それか、左右の鼻の入口に指を置いて息を吸ってみて下さい。これは鼻汁が出なくなる導気法です。常にどこでも簡単に出来る鼻汁の止め方です。次に両手をおわん形に構えて鼻を包みます。そうすると鼻が温かくなり緩和されてきます。気も流れて一石二鳥ということです。この鼻を温めるのは覚えておいて下さい。風呂で鼻が止まるのはこの作用です。温かい湯気で鼻のつまりが良くなるのです。温かいタオルで鼻を覆うのも同じ事です。頬を拳で回すのも良いかも知れません。
*、目の痒み止め。=次に前頭葉(額)全面をグルグルとマッサージします。我慢出来ないほど痛いと思いますが、我慢してやってみてください。痛い程邪気が溜まっているのです。次に眉の上を端から端まで指で流します。目は触らないように注意。又は、後脳部左側を拳でグルグルマッサージします。これも痛いですが、やっていくうちに楽になられると思います。
当道場では、薬草効能として「杉の葉エキス」を飲んだり、そのエキスの湯気の前に顔を置いて呼吸法を行ったりしています。又、植物エキスを額に塗布したりしています。大半の人は緩和されていきます。
*、花粉症は免疫力、治癒力の問題でなく、その人の体質です。
*、薬を使わないで緩和されたい人はお試しください。
*、早く治そうとしてやり過ぎ、懲りすぎは禁物です。10分以内でやめて下さい。
*、人によって異なりますので、自分に合うようでしたら試してみて下さい。全ての人に効果が出るとは限りません。

 

 

冬至節も真近い我が家の前の畑では大根の青葉が青々。青首大根、聖護院大根合わせて200本。毎日の食卓は大根が定食。来客者にお持ち帰り頂いても食べきれないので「切干し大根」にしました。
大根は、わが国では古い食材。2000年以上の歴史があるそうです。平安時代の「和名類聚抄」には「オホネ」と記載。神様に供える野菜では上品の神饌物です。
大根はビタミンCに富み、鉄分、カルシユウム、リンを多く含み、アミラーゼと言われる消化酵素であるジアスターゼを多く含んでいます。胃もたれ、胸やけの胃腸薬です。カロリーが少なくダイエットフードとしても注目。
太陽の光を浴びて干された「切干し大根」には良質の植物繊維や大根そのものの栄養が凝縮されています。体を壊さずに痩せられたい人は大根ダイエットをお勧めいたします。
どんな料理にしても消化がよく、食あたりしない事から、何をやっても当たらない役者を「大根役者」と言います。

 

今年は、我家の庭のカリンの木に実が10個なりました。この数年間、カリンの木に樫の木の枝が覆い被さって一個もならなかったのですが、今春、樫の木の枝打ちをしましたら久しぶりになってくれました。室内は芳香剤でもあるカリンの甘い香りが漂っています。早速、ホワイトリカー、氷砂糖を入れてカリン酒を作成。飲むのには1年間ほど経ったのが好いらしいです。
薬効は咳止め、痰、喘息に効果あるアミグダバリンという薬用成分を含み、ビタミンC、タンニン、クエン酸などの成分を豊富に含むことから咳止め、喉の痛みの予防、美肌効果、疲労回復、整腸作用、高血圧や動脈硬化を予防改善、むくみを予防改善、体を温める等の効果があります。又、カリンに含まれるポリフェノールの一種がインフルエンザを抑制する強い効果があるとのことです。

 
 

我が家の畑で小松菜を栽培。小松菜の栽培は意外と簡単で、今年になって3回目の栽培。いつもおひたし等で食べていたのですが、グリーンスムージを教えられ早速調理。ミキサーに小松菜、バナナ、ニンジン、リンゴに牛乳を入れて出来上がり。好みに蜂蜜など他の物を入れても構いません。美味しいうえに何よりも手製の健康飲料。
便通に良く、どことなく下腹部が軽くなった感じ。それもそのはず、小松菜は栄養価が高い緑黄色野菜で植物繊維が多く便秘の改善、血糖値を抑え、大腸ガン、糖尿病の予防に最適。沢山のカロチンを含み、特にβーカロチンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られています。体内でビタミンAに変換され髪、視力、皮膚などの健康維持、喉や肺の呼吸器官系を守る働きがあります。何よりも小松菜はカルシュウム、鉄分が他の野菜より多いことから骨粗鬆症、貧血に良いということです。熟年層、妊婦、育ち盛りの子供、女性などの健康飲料として小松菜のグリースムージを作ってみてください。ダイエット飲料としても愛飲されています。

 

 

この夏、長崎へ帰省した折、枇杷の葉エキスを作るのに庭の枇杷の葉を頂戴。長崎は枇杷の木の渡来地です。長崎茂木枇杷として聞かれたこともあると思います。実家より車で橘湾に向かって下ること10分、そこには全山枇杷の木が連なっています。私も子供の頃は枇杷の木に登って食べては固い実を投げて遊んでいました。
その実が葉と共に民間療法として認められています。オーバーには書けないのが残念ですが抗癌剤の薬効もあるようです。
その成分はアミグダリンで枇杷の実は葉の3000倍あるそうです。
○、「薬効」
①、塗る=水虫、虫刺され、汗疹、吹き出物、アトピー性皮膚炎、火傷、切り傷、じんましん、フケかゆみ止め、ヒビアカギレ。
②、湿布=腱鞘炎、腰痛、関節炎、打ち身、くじき、乳腺炎、喉のはれ、膀胱炎。
③、飲む=風邪、胃腸病、口内炎、歯肉炎、喉の痛み。
私の経験として虫刺されの痛みがすぐにひきました。又、腰痛、関節炎の痛みが和らぎました。これは民間薬として側においておくと便利だなと実際の処思いました。
○、「作り方」 いたって簡単です。枇杷の葉を準備して下さい。
①、枇杷の葉の綿毛をたわしで丁寧に水洗い。綿毛を丁寧に取ることが大切。
②、水洗いした後に2~3日干しておく。
③、1枚の葉を挟みで2センチくらいの大きさに切る。
④、焼酎、ホワイトリカーに漬け込む。夏3カ月。冬4カ月漬ける。何年でも保存可能。
冬の固い葉が良いらしいのですがとりあえず作ってみました。皆様も一度作ってみて下さい。8月6日につけましたので11月中旬に作成。必要な人は少々でしたらお分け致します。予約されると忘れるので11月になったら連絡下さい。

 
 
   

椿と言うと伊豆大島の大島椿が有名ですが、長崎では五島列島が有名で、五島椿油は昔より女性に愛用されて来ています。地元では東の「大島椿」、西の「五島椿」として売り出す話しが出ています。その椿油を使ったのが「五島うどん」。
平成26年7月31日、長崎帰省の折に、「五島うどん」を食べに五島列島へ! 下船するなり港の食堂へ直行。
「五島うどん」は日本三大うどんの一つ。特色は細麺、椿油使用しているので喉越し滑らか。アジのつみれをのせてアゴ出汁スープの麺つゆで美味しく頂きました。

[椿油の効能]
日本の伝統的オイル。今ではカメリアオイルと言われていますが、古くより髪油として使用。保湿力があり、オイレン酸が90%もあり、オリーブオイルよりも豊富に含まれている。紫外線から髪や肌を守り、乾燥肌や老化肌のスキンケアに最適。頭皮への潤いと栄養、髪につやを与え、育毛効果、フケかゆみ、抜け毛、切れ毛、枝毛の予防に効果。以上の事より若い女性に静かなブームです。
近年食用としての椿油が評価されています。椿油と言うと髪油のイメージがある為に抵抗がありますが、その昔、徳川家康が食べた鯛の天麩羅が椿油ではと思っています。

1、椿油は高齢者向き。胸やけ胃もたれを抑える。
2、椿油は不乾性油であるから高温加熱料理向き。
3、不乾性油であるから、他の植物に比べてアクロレインが少なく油料理した時のような不快感がない。
4、オレイン酸を多く含む椿油は善玉コレストロール値を高め悪玉コレストロール値を下げる効果がある。
そのような効果を多く含んだ五島うどんは自然食品としての栄養価値が高いうどんと言える。

 

 
   

猛暑の夏。八月一日を「八朔節句」とも、「タノミの節句」とも言います。稲の実、田の実が実りますように「タノミ」から「頼みます」の語源です。神に稲の豊作を祈る日です。それと稲刈りにはお手伝いを「頼みます」にも掛けて、その日に品物を贈答する風習。
この八朔節句に食べるのが「桃」です。その日に桃を食べないと「ウジ虫」になるとの迷信。この出典はイザナギ・イザナミの神話にあります。黄泉の国に亡き妻を尋ねに行ったイザナギはウジ虫がたかっている醜い妻の姿を見ます。恐ろしくなったイザナギは黄泉の国から逃げ帰りますが、黄泉の国の邪鬼(醜女)に追い掛けられます。その時に、追い払う為に投げたのが「桃の実」です。桃の実に「オホカムヅミの神」の神名を与え、「これからはこの国に住むありとあらゆる人達が、辛い目にあって苦しむ事があれば助けてあげなさい」と言われ、それより、桃の実には災難邪気を払う魔よけの呪力がある果物とされています。
夏は喉が渇きますが、その津液を補う食べ物としての効能があります。気血を補い血の滞りを除きます。又。桃の葉風呂はアセボ。煎じて頭皮に塗って洗髪するとフケ取りになります。夏には欠かせない果物と言う事です。痒み、じんましん、アトピーにも効能。

 

 
   

ハシは「橋」「箸」いづれも同じ意味です。「ハシ」は人と神を結ぶ架け橋です。こちらとあちらを結ぶ、その中取り持ちとして架けるものです。箸も神から頂いた食べ物を口に入れるその間に存在するものです。日本人は太古の昔より箸を使っていた事が神話より察する事が出来ます。
箸の種類は多く、慶事には丸箸。弔事には角箸。共に白木が用いられ、弔事は粗削りが多い。儀式には竹。節句、祝い事には柳。月見には萩等と決められています。
皆様に注意して頂きたいのは祝い事には角箸は使わないのが礼儀です。よく見かけますが、日本の礼儀では凶です。祝い事にケチがつくと言います。
箸を半分に折る人を見かけますが、箸を折るのは山野で食事をした時に山の魑魅魍魎がついてこないようにとの呪いです。決して食べ終わった作法ではありません。

シャックリを止めるのに、茶碗に一本箸を渡す呪いがあります。それで治らない場合は足の膝関節の外側を拳でグリグリと回してみて下さい。

 

   

平成26年7月20日、突然の思いつき。家族みんなで“皆暇かな”と言う事で、三河湾に浮かぶ日間賀島(ひまかじま)に、今が旬の“タコ”と“アワビ”を食べに出向。この日間賀島は夏はタコ料理、冬はフグ料理で有名な島。日間賀島のタコは短足足太で色、つや、味とも最高なんだそうです。食べるだけでは古医道になりませんので、早速、タコの栄養価を調査。
[効能効果] 動脈硬化予防。眼精疲労緩和。肝臓機能強化。高血圧予防。美肌効果。
タコのたんぱく質の量はイカよりやや多い程度ながら、良質で高栄養、低カロリーナ食材。脂質、糖質の代謝に優れたビタミンB2も他の魚の2~5倍と大変豊富。
特筆すべきは魚介類の中でもトップクラスに多いタウリンの量です。これまでタコは動脈硬化の原因となるコレステロールが多いと敬遠されていましたが、タコの豊富なタウリンにコレストロール値を下げる働きがあることが分かり、一躍これまでと違い、コレストロールを抑えると共に、血圧を下げる健康食材としての価値が高められています。
アワビは肺病に効能。煮ても焼いても刺身でもOK。

 

平成23年東日本大震災前の大洗での禊行法 冬至禊行法 二見浦浜

 当会では、毎年欠かさずに12月23日の天皇誕生日に一年間の罪穢れの祓いを込めて、伊勢二見浦にて禊行法を行っています。浜で1巻、海の中で1巻ずつ大祓詞を奏上して心身の祓いを行います。 
 天皇誕生日に行うのも、陛下の万歳と皇室の弥栄、国家の隆昌と安泰を祈願するものです。同じく、戦後この日に東条英機以下6名の人達が戦争戦犯として処刑された日です。処刑された後、その亡骸は遺族に戻されることなく東京湾にまき散らされました。私達はその慰霊の意味も込めて行っています。
 当日23日午前6時30分に禊行法を行いました。朝とは言っても日の出前ですからまだ薄暗い時間帯です。西の空には十七夜の月が神々しく輝いています。天気予報でも言っているように寒波襲来ですので風が強く、幣串に刺した紙垂は強風で破れ飛んでいきます。浜へ打ち寄せる波は白浪です。頭から波をかぶり、波で身体が倒されたりしましたが、参加者全員心身を清め、その後に伊勢神宮を参拝しました。
 本来、伊勢神宮参拝される方は浜参宮、浜おろしと言って、二見浦で禊をしてから参拝するものです。江戸時代、伊勢参宮される人たちは二見浦などの海浜へ行き、足を海水につけたり、潮風を受けることによって、禊祓いをしてから参拝しました。霊山に上る時も同じです。一の瀬、二の瀬という地名はその場所を表しています。その沐浴する川が斎川(ゆかわ)と言います。
 禊行法を寒い冷たいと思われる方がおられると思いますが、そのために振魂、鳥船行法を行うのです。浜風に当たるだけでも、その後の伊勢神宮参拝がこれまでの参拝とは違ったものに覚えられると思います。私達も、毎年清々しくさわやかな気持ちで参拝しています。
 この禊行法は罪穢れを払うものとして浸透していますが、実は古代療法としての水治療法でもあるわけです。内臓器官並びに精神療法、うつ病に良いとされています。冷え性の人にも良いかもしれませんが、頭から冷え性でだめですよと言われる方が多いです。逆療法を使うことによって体の仕組みが変わるかも知れません。

来年、参加されたい方はご連絡下さい。4月ぐらいに大洗磯前神社の海で禊行法する予定です。

 

 

冷え性の人は足の裏の湧泉を、拳でグルグル回しながらこすってみて下さい。足裏が温まってくると思います。又、下腹部に手を置いて呼吸法を行ってみて下さい。息と合わせてやることです。
{鼻水}鼻水を紙でかんでからやって下さい。小鼻の上に指を置いて、鼻のみでのスッスッスッと音の出る鼻呼吸を行います。それから掌で鼻を温めてください。又は、小鼻の横に指を置いてこすってみて下さい。
{鼻詰まり}首の後ろの天柱を拳で押してみて下さい。
{風邪による頭痛}こめかみから目尻にかけた少しくぼんだ所を軽く押す。
{寒気}風ひく前の症状。首の後ろの付け根を、手でもむか温める。ドライヤーで温めたが効果的。
{咳}二本指でのどを挟み、のどをマッサージしてやる。ゆっくりフーと息を出す。 外から帰ったら、先ずうがいすること。うがい水はお茶、塩水がよいとされています。
{のどいた} ・梅干し茶に黒砂糖、しょうが入れてを飲む。・焼いた黒焼きの梅干しを食べる。・大根をサイコロに切って、水飴か蜂蜜につけて2日ぐらいたってから、お湯に溶かして飲む。・ねぎの白い部分を焼いてのどに布で巻く。

{寒気}・卵酒、ショウガ湯、葛湯、カリン酒、みかんの皮の煎じ薬、柿の葉茶等がある。

 

[ ハマグリは薬神 ]
 楽古舎がある三重県桑名市は蛤生産の産地です。伊勢湾に流れ込む揖斐川の川口は良質の美味しい蛤を生産します。昔より伊勢参宮される方が最初に伊勢路に足をとどめるのが桑名です。その時、早速食したのが蛤であったかもしれません。蛤を松葉で焼いて客を呼びこんだそうです。そのような人によって愛されてきたのが桑名の蛤です。「その手は食わぬ桑名の焼き蛤」「桑名の殿さん時雨で茶づけ」で有名です。

 ところで、そのハマグリですが、蛤に神名がついているのは御存じでしたか?蛤についた神名は蛤貝媛神(うむぎがいひめのかみ)といいます。出雲神話に出てきます。

 神代の昔、大国主命が多くの神様と共に一緒に連れ添って、因幡国にいるハ上媛を求婚しに行くのですが、多くの兄弟の八十神たちに意地悪をされて瀕死の大やけどを負います。その時に、神様がおられる高天原からやけどの神様として使わされたのが、蛤(蛤貝媛神)と赤貝(さき貝媛神)でした。

 貝の汁と母乳(人乳)を混ぜてやけどに塗る古代治療です。蛤の分泌液はやけど、眼病の治療薬です。

 昔から蛤は利尿効果があると共に、口渇きを取り、二日酔いに良いとされています。胃腸が悪い時も効果があるようです。蛤の汁はスタミナ強化にも良く、夏バテにも良いそうですよ。又、痔にも良いそうですが、私は試したこともありませんので何とも言えません。

 蛤の分泌液と言えば、蜃気楼とも関係があります。中国の言い伝えですが、蜃気楼の蜃とは大きな蛤の事です。そのハマグリが海中で分泌液を出すことにより、蜃気楼ができると説話があります。

 伊勢湾は、その昔蜃気楼がよく出る場所として有名でした。特に四日市などは名所図絵に描かれています。伊勢湾の蛤が頑張っているのです。

 以上の事から、蛤は外科、膏薬の神様とされてきました。お年を召された方は思いだされと思いますが、昔、膏薬は蛤の貝殻に入っていたでしょう。

 

 第一に目・腕・手の使いすぎがあります。そこに頑張りすぎたり気を張りすぎたり、精神的な不安や緊張が重なって、「肩こり」という症状となって表れます。まさに、心の乱れが引き起こしていることがお分かりでしょう。もちろん、胃腸障害などの病気が原因のものもあります。このような場合は安易に考えない方が良いでしょう。

 肩こりは血行不良!体が酸素を欲しがっている!

 肩がこっているとき肩を触れば、堅く張っていて痛いですね。すなわち筋肉がこわばっている状態です。それは、血行不良から起こる状態です。血液循環が悪くなって、老廃物が蓄積されたのです。もうおわかりですね!血液の流れを良くしてやることです。血液は酸素を体中に送っています。この酸素は体内の二酸化炭素を排出するために使われ「息」の中に放出しています。人間は「息」をすることで体内の老廃物を放出し、放出するための酸素を体内に取り込んでいるわけです。「息」の大切さがお分かり頂けたと思います。

 体を緊張させない「気の持ち方」

 「気」は決して超現象的なものではない。「心構え」「意欲」という言い方が分かりやすいでしょう。情緒の過激な変化は、怒りや落ち込みや常道をはずれた言動として表れるでしょう。この状態を私は「病気は心の故障」と言っているわけです。体を動かし心の緊張をほぐし、正しい呼吸で酸素を体に送り込むことこそ病気にならない体作りと言えるでしょう。

息を胸一杯に吸い込みます。この時自然に肩が上がるのが分かるはずです。この自然の動きをもっと効果的にするため、息を吸うのと合わせて手のひらを外に向けて腕全体を外側に回します。
息を吐くときは、腕を内側に回しながら、ゆっくりとしかも意識的に体の息をすべて吐き出すようにします。
     ※①②を10回ほど行います。けっこうな運動量になります。
次に、息を吸うとき肩を引き上げてストンと落とします。この時は息を一気に吐き出すようにします。3回くらい行います。
 
ここまでの呼吸で体には十分に酸素が送り込まれている状態になっています。次はこの酸素が老廃物を体外に放出するための働きを増進させる運動です。
両手を首の後ろに回して、右手で左手に手首を握り引きます。右肩の筋肉は縮められて二の腕内側の筋肉は伸ばされます。3回くらい行います。
次に手のひらを上に向け両手を前に伸ばし、肘をL字(直角)に曲げて後ろに引き上げます。左右3回くらい行います。
最後にこっている肩を5秒くらい強くつかみます。静かに首を回して終了!